ある見習看護婦の記録 赤い制服
(C)KADOKAWA 1969
女子高校を卒業した志村、大竹、五条、重岡、蒲原が見習い看護婦になった時、病院では総婦長の選挙戦がたけなわ、五人の浮動票の動きは注目の的だった。ところが、彼女たちは勝手気ままに行動し、買収にかかる婦長連を悩ませた。患者に、全快したが再起不能と思いこんでいる不思議な男矢崎がいた。大竹は、いつも車椅子を使っている彼を歩かせようと一計を案じ、彼のベットに置手紙をした。それは、午前二時、看護婦宿舎の脱衣所をのぞいてみよ、というものだった。